受付のパソコン、ブラウザを最後に閉じたのはいつですか。Chromeは10月13日と15日に続けて更新が出ています。
Googleが、パソコン向けのGoogle Chromeに2回続けてセキュリティ更新を出しました。10月13日(米国時間)の版で37件、10月15日(同)の版で10件の脆弱性を修正しています。10月15日の版には、Googleが最も重いと分類する「Critical」が1件含まれます。Chromeは自動で新しい版を取ってきますが、適用されるのはブラウザをいったん閉じて開き直したときです。受付や診察室のパソコンは電源を入れっぱなし、ブラウザも開きっぱなしということが多く、更新だけがずっと保留のまま、という状態が起こります。今日やることは一つ、ブラウザのバージョン画面を開いて確認することです。
10月に入ってから何が出たか
Googleの公式ブログ「Chrome Releases」で確認できる範囲では、パソコン向けの安定版(Stable channel)の更新が10月に続けて出ています。10月13日(米国時間)の版はバージョン155.0.8059.79/.80(WindowsとMac)で、修正された脆弱性は37件。このうち7件がGoogleの分類で最も重い「Critical」でした。その2日後、10月15日(同)の版が155.0.8059.84/.85(WindowsとMac)で、こちらは10件を修正し、Criticalが1件、「High」が6件、「Medium」が3件という内訳です。Critical1件の中身は、ページの先読み機能に関する「解放後のメモリ使用」と記載されています。なお、これらについて実際の攻撃で悪用されたという記載は、今回確認した公式ブログの記事内には見当たりませんでした。悪用が確認されていないからといって放置してよい話ではありませんが、「いま院内が狙われている」という種類の話でもありません。落ち着いて、順番に確認すれば足ります。
更新は、閉じるまで終わらない
ここがいちばん伝えたいところです。Chromeは新しい版をバックグラウンドで取ってきますが、Googleの公式ヘルプには「通常、更新はブラウザを閉じて開き直したときにバックグラウンドで適用される」という趣旨の説明があります。保留中の更新をすぐ反映したい場合はメニューの「再起動」を選ぶ、「今は実行しない」を選んだ場合は次にChromeを再起動したときに適用される、とも書かれています。つまり、ダウンロードが終わっていても、ブラウザを開いたままなら古い版のまま動き続けます。受付のパソコンは朝に電源を入れて夜まで触らない、ブラウザのタブは予約サイトや地図を開いたまま、という運用が珍しくありません。この場合、何日も、ときには何週間も更新が当たらないことになります。
今日、1台1分で確認できること
難しい操作は要りません。Chromeを開き、右上の縦三点のメニューから「ヘルプ」→「Google Chrome について」を選びます。この画面を開くと更新の確認が始まります。更新が残っていれば「再起動」にあたるボタンが出ますので、開いている作業を保存してから押してください。押すと、開いていたタブは原則そのまま復帰します。公式ヘルプには「再起動」の選択肢が見当たらない場合は最新版を使っているという説明もありますので、ボタンが出ないこと自体は心配いりません。バージョン番号は同じ画面に出ます。上に書いた155.0.8059.84以降であれば、10月15日の版まで当たっている、という読み方になります。受付、診察室、事務室と、ブラウザを使っている台を一通り見ておくとよいでしょう。
やらないほうがいいこと、相談したほうがいいこと
注意点を3つだけ。1つ目、オンライン資格確認の資格確認端末やレセコンなど、ベンダーが納めた機器には手を出さないでください。これらは院内の一般のパソコンとは別物で、更新のしかたも契約で決まっています。気になる場合はベンダーの窓口に聞くのが正解です。2つ目、ブラウザはChromeだけとは限りません。自院で実際に使っているブラウザが何なのかを確認したうえで、それぞれの更新状況を見てもらってください。3つ目、更新を促す画面を装った偽の警告も世の中にはあります。確認はブラウザのメニューから自分で開く、これだけ守れば大丈夫です。電話番号が表示されて電話を促すものは、いつもの担当者に相談してください。院内のどのパソコンが何を使っているかの棚卸しや、更新を確実に当てる段取りについては、アイジェイネットでもご相談を承っています。
出典・確認元
- Chrome Releases:Stable Channel Update for Desktop(2026年10月15日。155.0.8059.84/.85、脆弱性10件、Critical 1件=CVE-2026-110922) ↗
- Chrome Releases:Stable Channel Update for Desktop(2026年10月13日。155.0.8059.79/.80、脆弱性37件、うちCritical 7件) ↗
- Google Chrome ヘルプ:Google Chrome を更新する(更新はブラウザを閉じて開き直したときに適用される、「再起動」の表示、最新時は選択肢が出ない旨) ↗
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