10月28日に出た「KB5127936」は、自動では入らないオプションの更新です。リモートデスクトップのエラーは直り、USB機器の音が出ない問題は残っています。
院内のパソコンの話です。マイクロソフトが10月28日(米国時間)に、Windows 11の26H2と25H2向けに「KB5127936」を公開しました。毎月の定例のセキュリティ更新ではなく、自分で選んで入れる「オプションの更新」です。これで、管理者ではない利用者がリモートデスクトップで接続できずエラー0xC000000Dになる問題が解消されました。一方、9月から続いているUSB接続の音声機器で音が出ない問題は、まだ「軽減」の状態のままです。今すぐ入れるべきか、来月の定例更新まで待つかの判断材料を整理します。
何が直ったのか
マイクロソフトのリリース正常性のページに、「管理者以外のユーザーの場合、リモート デスクトップ接続がエラー 0xC000000D で失敗する可能性があります」という項目があります。10月13日に「オープン」となり、10月28日に「解決済み」へ変わりました。解決した更新プログラムとして示されているのがKB5127936です。症状は、接続しようとすると0xC000000Dで失敗し、「関数に渡されたトークンが無効です」と表示される、というもの。影響を受けるのは、接続先のパソコン側で「管理者保護」が有効になっている場合で、Windows 11の24H2・25H2・26H1・26H2が対象として挙げられています。KB5127936のページ側には、このほかにSmart App Controlをオンに戻せない問題、AMD製グラフィックスでHDMI/DisplayPortの音が出ない問題、BitLockerのPIN再入力でTPMがロックされるのを防ぐ改善なども載っています。
「オプションの更新」なので、待っていても入りません
ここが実務で間違えやすいところです。KB5127936はセキュリティ更新ではなく、非セキュリティの累積プレビュー更新と書かれています。つまりWindows Updateを開いて待っていても自動では降りてきません。入れるには[設定]→[Windows Update]→[詳細オプション]→[オプションの更新プログラム]と進んで、自分で選ぶ必要があります。対象はWindows 11の26H2と25H2(OSビルド26300.9818/26200.9818)です。裏を返せば、何もしなければ入らないということでもあります。マイクロソフトのページには、この内容は次回のセキュリティ更新に含まれる予定、とも書かれています。急がないのであれば、11月の定例更新を待つのが院内では無難です。
まだ直っていない問題もあります
同じページで「軽減」のまま残っているのが、USBオーディオ機器の問題です。9月8日の更新以降、一部のUSBオーディオクラス1.0の機器で、デバイスマネージャーに「このデバイスを開始できません(コード10)」と出る、音が出ない、音量つまみが効かない、といった症状が出ることがある、とされています。最終更新は9月29日、修正時期は「詳細が決まり次第お知らせします」としか書かれていません。院内だと、オンライン面談用のUSBスピーカーやヘッドセット、呼び出し用の外付けスピーカーが当てはまる可能性があります。KB5127936を入れてもここは直りませんので、音の不調で困っている場合は、USB機器を別のものに替えて試すなど、機器側で切り分けるほうが現実的です。
院内でどう判断するか
判断は単純です。リモートデスクトップで0xC000000Dが出て業務が止まっている、という施設だけが「今すぐ」の対象です。該当しなければ、オプションの更新をわざわざ探して入れる必要はありません。リモートデスクトップは、在宅から院内の端末を見る、保守業者が遠隔で入る、といった場面で使われています。心当たりがあって不調が出ているなら、この記事の内容(KB5127936で解決とされていること、管理者保護が関係していること)をそのまま保守の窓口に伝えてください。ご自身でレジストリやポリシーを触る必要はありませんし、パソコンを初期化する話でもありません。どの更新を入れるべきか、院内のどの端末が対象かの切り分けでお困りでしたら、アイジェイネットでもご相談を承っています。
出典・確認元
- Microsoft Learn:Windows 11 バージョン 26H2 の既知の問題と通知(2026年10月28日現在の状態。「管理者以外のユーザーの場合、リモート デスクトップ接続がエラー 0xC000000D で失敗する可能性があります」が2026年10月13日オープン・2026年10月28日に解決済み(KB5127936)となったこと、「関数に渡されたトークンが無効です」と表示されること、管理者保護が有効なリモートデスクトップホストが主に影響すること、影響を受けるクライアントがWindows 11の24H2・25H2・26H1・26H2であること、「USB オーディオ デバイスの起動に失敗するか、音が出なくなることがあります」が2026年9月11日オープン・2026年9月29日最終更新で「軽減」のままであること、コード10・音が出ない・音量コントロールが応答しない等の症状、修正時期が未定であることを2026年10月31日に確認) ↗
- Microsoft サポート:KB5127936(2026年10月28日公開。非セキュリティの累積プレビュー(オプション)更新であること、対象がWindows 11 バージョン 26H2・25H2でOSビルドが26300.9818/26200.9818であること、Windows Updateでは[詳細オプション]の[オプションの更新プログラム]から手動で入手する必要があり次回のセキュリティ更新に含まれる予定であること、管理者保護が有効な端末へ非管理者ユーザーがリモートデスクトップ接続できない問題の修正、Smart App Controlをオンに戻せない問題、AMD製グラフィックスでHDMI/DisplayPort音声が再生されない問題、BitLockerのPIN再試行によるTPMロックアウトの防止などが含まれること、USBオーディオクラス1.0の既知の問題が残ることを2026年10月31日に確認) ↗
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