更新したら調子が悪い。その症状、Microsoftが公表しているかもしれません。
Windows Updateのあとに「音が出ない」「壁紙が黒くなった」「外から院内のパソコンにつながらない」といった症状が出たとき、Microsoftは自社で把握している不具合を「既知の問題」として公開しています。2026年9月分では、9月8日の更新プログラム(KB5124008)に関する項目が複数掲載され、9月24日にも新しい項目が追加されました。まず公式ページを見る、という手順を受付や事務のパソコンにも当てはめられます。
「うちのパソコンだけ」とは限らない
Windowsの月例更新のあと、前日まで普通に使えていた機能が急に動かなくなることがあります。そんなとき、原因を院内で探し回る前に確認できる場所があります。Microsoftが公開している「Windows リリース正常性」のページです。ここには、Microsoft自身が把握している不具合が「既知の問題」として、どの更新プログラムで起きたか、今どういう状態か(軽減・解決済みなど)と一緒に一覧で載っています。日本語ページもあり、2026年9月26日時点で更新されていました。同じ症状がここに載っていれば、機器の故障でも設定ミスでもなく、Microsoft側で対応中の不具合だと切り分けられます。
2026年9月に載っている例
現在掲載されているもののうち、事務室で起こりうるものを挙げます。ひとつは「USBオーディオデバイスの起動に失敗するか、音が出なくなることがあります」。2026年9月8日のセキュリティ更新プログラム(KB5124008)のあと、一部のUSBオーディオクラス1.0の機器でデバイスマネージャーに「コード10」が出たり、音が出なくなったりするという内容です。一部は9月14日の追加更新(KB5129195)で解決済み、残りは対応中とされています。もうひとつは「リモートデスクトップサービスは、2026年9月のセキュリティ更新プログラム後に応答しなくなる可能性があります」。外から院内の端末につなぐ運用をしている場合に関係しますが、こちらは同じKB5129195で解決済みです。
ページの読み方と、気をつけたいこと
見るときは順番があります。まず自院のパソコンのWindowsのバージョン(24H2か25H2かなど)を確認します。「設定」から「システム」「バージョン情報」で分かります。そのうえで該当バージョンの「既知の問題と通知」のページを開き、症状が出始めた時期と、表の「発生元の更新プログラム」の日付が合うかを見比べます。状態が「解決済み」なら、その修正が入った更新プログラムを当てれば直る可能性があります。「軽減」は、まだ完全には直っていないという意味です。回避策としてレジストリやグループポリシーの操作が書かれていることがありますが、これは管理者向けの手順で、ご自身での実施はお勧めしません。
院内では、まず記録と相談から
電子カルテやレセコン、オンライン資格確認の端末は、多くの場合ベンダーの保守の対象です。調子が悪いからといって、更新プログラムを自己判断でアンインストールしたり、機器を初期化したりすると、保守の条件から外れたり、別の不具合を招いたりします。まずやっていただきたいのは記録です。いつから、どの端末で、どんな症状が出ているか、エラー画面があれば写真を撮っておく。そのうえで、該当する「既知の問題」が見つかったら、そのKB番号をメモしてベンダーや保守事業者に伝えてください。原因の特定が早くなります。院内のパソコンの更新を誰がどこまで見るかの線引きでお困りでしたら、アイジェイネットでもご相談を承っています。
自分の環境について相談する ↗
