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ネットワーク / 公式資料に基づく実務解説・トラブル予防

パソコンを入れ替えたら、NASや共有フォルダだけ開けない。Windows 11「24H2」以降、つなぎ方の既定が変わっています。

掲載 2026.11.06情報確認 2026.11.06

本日あらたに出た発表を扱う記事ではありません。マイクロソフトが公開済みの資料をもとにした、院内で起きやすいトラブルの予防の話です。Windows 11のバージョン24H2から、共有フォルダへの接続(SMB)で「署名」が既定で必須になり、パスワードなしでつなぐ「ゲスト接続」が通らなくなりました。パソコンだけ新しくした院内で、古いNASや周辺機器の共有フォルダが開けなくなる原因になります。

今日の記事は、新しい発表の解説ではありません

もとにしたのは、マイクロソフトの技術資料「SMB security hardening」(ページ上の日付は2024年10月25日、最終更新2025年9月15日)と、同社の担当者が2024年5月29日に公開(6月14日更新)した解説記事です。新着のお知らせではありません。ただ、古いWindowsからの入れ替えが続く時期なので、入れ替えた直後に起きる症状として知っておくと切り分けが早くなります。

何が変わったのか

共有フォルダのやりとりにはSMBという仕組みが使われています。マイクロソフトの資料によると、Windows 11のバージョン24H2とWindows Server 2025から、送る側・受ける側ともにすべてのSMB接続で「署名」が既定で必須になりました。それ以前は、SYSVOLとNETLOGONという特定の共有などに限られていた設定です。署名は、通信の途中で中身が書き換えられていないかを確かめる仕組みで、パスワードなしのゲスト接続では使えません。そのため、資格情報なしでつなぐ「ゲストフォールバック」も通らなくなります。Windows 11 Proでも既定でゲスト接続ができなくなり、以前からそうだったEnterpriseやEducationと同じ動きになりました。

画面に出るメッセージで見分けられます

マイクロソフトの解説記事は、症状を2種類に分けています。署名が原因のときは「0xc000a000」「STATUS_INVALID_SIGNATURE」や「暗号署名が無効です」といった表示です。ゲスト接続が原因のときは「組織のセキュリティポリシーによって、認証されていないゲストアクセスがブロックされているため、この共有フォルダーにアクセスできません」や「0x80070035 ネットワークパスが見つかりません」と出ます。資料が例に挙げているのは市販のNASなどですが、SMBの共有である点は同じなので、スキャンの保存先にしている共有フォルダも確認の対象になります。

先に試すこと、最後にしか試さないこと

マイクロソフトが勧めている順番は、相手側の機器を直すことが先です。機器側で署名を有効にする、ゲストアクセスをやめる、利用者名とパスワードを設定する、ファームウェアを新しくする、それでも対応できない機種は入れ替える、という順になります。逆に、Windows側で署名の要求を切る、昔のSMB1を復活させる方法は、資料のなかでも安全性が下がる最後の手段として扱われています。院内ネットワークの一律変更や機器の初期化は勧めません。まずは、つながらない機器の型番と画面に出たメッセージを控えてください。それだけで担当者や販売元との話が早く進みます。切り分けの段階からでも、アイジェイネットでご相談を承っています。

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