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電子カルテ情報共有サービス / 確認したい情報

電子カルテ情報共有サービスは、いま「次の技術解説書待ち」の段階です。

掲載 2026.09.30情報確認 2026.09.30

オンライン資格確認等システムを土台にした電子カルテ情報共有サービスについて、厚生労働省が令和8年6月に技術解説書2.1.0版、令和8年7月に医療機関・薬局向けの概要案内2.1.0版を公表しています。傷病名やアレルギー、感染症の登録方針が整理された一方で、技術解説書には「次版が公表されるまでの間は、モデル事業を除き、本書に基づく実装・導入は控えてください」と明記されています。次版は令和8年度冬頃の公表予定とされています。本日新しく発表されたものではなく、公表済み資料の整理です。

対象

電子カルテを使っている医療機関で、電子カルテ情報共有サービスへの接続やそのための改修を検討しているところ。とくに、ベンダーから「対応予定です」と案内を受けて時期を判断しかねている院長・事務長の方。モデル事業に参加している施設は取扱いが異なります。

期限について

医療機関側に本日時点の申請期限が設けられているわけではありません。技術解説書2.1.0版には、次版を令和8年度冬頃に公表予定であり、それまではモデル事業を除いて本書に基づく実装・導入を控えるように、と書かれています。改修費用の補助(医療提供体制設備整備交付金)の受付期間や交付額は、この2つの資料では確認できませんでした。金額・補助率・締切は、社会保険診療報酬支払基金が運営する医療機関等向け総合ポータルサイトと厚生労働省の交付額の資料での個別確認が必要です。

いつ公表された情報か

厚生労働省医政局が出している「電子カルテ情報共有サービスの導入に関するシステムベンダ向け技術解説書」は令和8年6月の2.1.0版、医療機関・薬局向けの「電子カルテ情報共有サービス 概要案内」は令和8年7月の2.1.0版です。いずれも厚生労働省のサイトで公開されています。本日新しく発表されたものではありませんが、前の版(2.0.0版)で「検討中」として灰色で示されていた部分の方針が固まった改訂で、導入時期の判断に直結する内容が含まれています。

そもそも何が共有される仕組みか

概要案内には、このサービスでできることとして4つが挙げられています。紹介状(診療情報提供書)を電子で送れるサービス、健康診断結果報告書を登録・閲覧できるサービス、電子カルテにある臨床情報(傷病名・検査・感染症・アレルギー等)を全国の医療機関等や本人が閲覧できるサービス、療養上のアドバイスをまとめた患者サマリーを本人がマイナポータルで閲覧できるサービスです。患者さんが受付でマイナ保険証による本人確認をして情報提供に同意したうえで、同意した項目に限って他院から閲覧できる、という建て付けです。概要案内には、医療機関等では利用目的以外で患者の医療情報を閲覧することは認められない、とも明記されています。

今回はっきりした登録の方針

概要案内が挙げている主な見直しは3点です。傷病名は、電子カルテに記録されているものを原則すべて登録し、他院へはすべてを共有、患者さんへは医師等が誤解なく受け取れると判断したものを共有する方針になりました。アレルギー等情報は「重篤なアレルギー等」が対象で、まずはアナフィラキシー(疑いを含む)が登録対象、劇症肝炎などでも医師等が共有すべきと判断すれば登録できる、とされています。感染症情報は、電子カルテに登録された時点でサービスにも登録されますが、その直後は他の医療機関等だけが閲覧でき、患者さんには表示されません。医師等が十分な説明をしたうえで「患者共有」の操作をして初めて本人が閲覧できる、という流れです。技術解説書ではこのほか、診療情報提供書の同意区分から「閲覧保留」が削除されたことなども記載されています。

いま医療機関がやっておくとよいこと

技術解説書2.1.0版には、記載内容は現時点で最終的に確定したものではなく、モデル事業での検証結果を踏まえた見直しを予定していること、次版を令和8年度冬頃に公表予定であること、それまではモデル事業を除いて本書に基づく実装・導入は控えてほしいことが書かれています。つまり、いま急いで改修を発注する場面ではありません。この時期にできるのは、お使いの電子カルテがこのサービスに対応する予定かどうか、対応する場合の時期と費用の見込み、改修にあたって補助金を使えるかを、保守契約のあるシステム事業者に確認しておくことです。補助金の交付額や受付期間は施設の状況によって変わるため、医療機関等向け総合ポータルサイトでご確認ください。制度の扱いで迷うときはオンライン資格確認等コールセンター(0800-080-4583)が窓口です。ベンダーからの見積りの読み方や、確認すべき項目の整理については、アイジェイネットでもご相談を承っています。

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