レセコンが使う「マスター」が11月2日付で更新されました。中身は3件で、うち1件は6月診療分にさかのぼる変更です。
DX審査支払機構が令和8年11月2日付で、医科診療行為マスターと、医科・歯科の電子点数表テーブルを更新しました。医科診療行為マスターの変更は3件です。2件は令和8年11月診療分から使う新しい検査の追加、残る1件は「相談支援加算」の上限回数を1回から2回にする変更で、こちらは令和8年6月診療分からの適用と書かれています。10月27日にお伝えした地方単独公費のマスターとは別のファイルです。
医科のレセプトを扱う病院・診療所と、そのレセプトコンピュータが対象です。電子点数表は医科・歯科の両方が更新されています。顔認証付きカードリーダーや資格確認端末の設定ではなく、レセコンに取り込むデータの話です。マスターの取り込みは通常レセコンの販売元が行う作業で、医療機関の窓口で手入力する項目ではありません。該当する検査を行っていない施設には、実務上の影響がない回もあります。
期限について申請や届出、提出期限はありません。ただしマスターには適用時期が書かれており、新設の2件は令和8年11月診療分から、相談支援加算の上限回数の変更は令和8年6月診療分からとされています。自院のレセコンにいつ反映されるか、さかのぼる分の請求をどう扱うかは、資料からは読み取れません。販売元と、必要に応じて審査支払機関の照会窓口でご確認ください。
11月2日に更新されたファイル
DX審査支払機構(医療情報基盤・診療報酬審査支払機構)のサイトで、令和8年11月2日付の更新として2件が掲載されています。ひとつは基本マスターのうち「医科診療行為マスター」で、全件ファイルは11,837件、今回の改定分は3件です。もうひとつは「電子点数表(医科・歯科)」で、医科と歯科のテーブルのzipファイルが同じ11月2日付に更新されました。使い方をまとめた「活用の手引き」は令和8年7月24日付のままで、今回は変わっていません。医科診療行為マスターは、直近では10月13日に8件、10月1日に2件という頻度で更新されています。
新しく追加されたのは2件の検査
改定分の内容をまとめたPDFによると、新設は2件です。区分番号D004-02、診療行為コード160253550の「BRAF遺伝子検査及びBRAF融合遺伝子検査(神経膠腫・次世代)」と、区分番号N002-00、診療行為コード160253650の「FOLR1タンパク」です。どちらも備考欄に【令和8年11月診療分から適用】と書かれ、令和8年10月30日付け厚生労働省保医発1030第1号「「診療報酬の算定方法の一部改正に伴う実施上の留意事項について」等の一部改正について」に基づき新設、と理由が示されています。算定の要件そのものはマスターではなくこの通知の側に書かれていますので、実施される場合は通知本文でご確認ください。
3件目は、6月診療分にさかのぼる変更
残る1件は、区分番号B001-09、診療行為コード113032070の「相談支援加算」です。変更箇所は「上限回数」で、変更前が1、変更後が2と記載されています。備考は【令和8年6月診療分から適用】です。11月2日に公表された内容ですが、適用はさかのぼる形になります。なぜこの時期の修正になったのかは、マスターの資料には書かれていません。すでに提出した分の扱いを自院で判断せず、該当があれば販売元と審査支払機関に確認する、という順番が安全です。
医療機関側ですることは多くありません
マスターや電子点数表は、レセコンや電子カルテの販売元が取り込む前提のファイルです。医療機関がダウンロードして自分で入れ替える必要は、通常はありません。確認するとすれば、該当する検査や加算を実際に扱う施設で、レセコンの画面に新しいコードが出てくるか、相談支援加算の回数の上限が変わっているか、という点です。出てこない場合は、更新がいつ配信されるかを販売元に聞いてください。レセコンの更新時期や、さかのぼる分の請求の進め方について迷われたときは、アイジェイネットでもご相談を承っています。
出典・確認元
- DX審査支払機構:基本マスター 医科診療行為マスター(更新日2026年11月2日、全件ファイル11,837件、改定分s_20261102.csv 3件、直前は10月13日8件・10月1日2件であることを2026年11月6日に確認) ↗
- DX審査支払機構:【令和8年度版】医科診療行為マスター登録内容の一部変更(令和8年11月2日現在)(PDF本文をpypdfで抽出し、D004-02/160253550「BRAF遺伝子検査及びBRAF融合遺伝子検査(神経膠腫・次世代)」とN002-00/160253650「FOLR1タンパク」の新設、【令和8年11月診療分から適用】および令和8年10月30日付け保医発1030第1号に基づく旨、B001-09/113032070「相談支援加算」の上限回数が1から2へ変更され【令和8年6月診療分から適用】とされていることを2026年11月6日に確認) ↗
- DX審査支払機構:電子点数表(医科・歯科)(医科電子点数表テーブルと歯科電子点数表テーブルが令和8年11月2日付、活用の手引き(医科・歯科)は令和8年7月24日付のままであることを2026年11月6日に確認) ↗
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